小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

トマトの接木: 穂木胚軸の切り離し。

本日はトマト(TY秀福/カネコ種苗)の穂木胚軸の切り離しを行いました。
と言っても、生育が揃わず、接木した日がバラバラなので、最初に接いだ30株のみですが。



呼び接ぎの場合、筆者は8日目で穂木胚軸(接合部より下)をペンチで潰します。
胚軸を潰し、栄養と水分の吸収を自根→台木へと切り替えるように促しているつもりです。
特に、子葉の位置で接いだ場合、(光合成できる葉の量の差が大きく)穂木側の生育が旺盛になり過ぎる事があるので、7日で潰しても良いかもしれません。


穂木胚軸の切り離しは、10日を目安に、午後に行っています。
ただ、切り離した後に萎れる場合もあるので、翌日は遮光して様子を見た方が良いと思います。
また、台木が細く、穂木だけ生育旺盛になってバランスが悪いと、自立できない事も珍しくありません。
そこで活きてくるのが支柱です。
支柱を立てる事で、胚軸切断後もその代わりとして支え、苗の曲がりを押さえ効果もあります。
呼び接ぎの極意は支柱にあり、と言っても過言ではない働きをするので、この一手間は必須ですね。



呼び接ぎの苗は、チューブや割り接ぎに比べ、強遮光+高温多湿で管理する時間が短くなる為、定植時も子葉が残る事が多いです。
そして、この大きさでも、すでに花芽が見えている個体が多数あります。
栽培数が100や200なら、チューブに頼るまでもないので、今後も呼び接ぎを継続していこうと思います。