小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

トマト誘引準備: 釣り用PEラインを試す。

さて、冬は(暖房が無いと)栽培できる作物が限られる一方、キュウリのように日々収穫と管理作業に追われる…事もない時期です。
何もしなくて良い、と捉え、体力を充電して春に備えるも良し。
これまでできなかった作業を一気に消化するのも良し。
筆者の場合は後者になりました。


とりあえず、ビニールを張り替えたハウスで2024年はトマトを栽培するので、その誘引準備をしなくてはいけません。
筆者は長年、トマトはハウス構造から麻紐で吊る「直立一本立て」を行っていました。
しかしながら、小型ハウスでは軒高の関係で収穫期間が短く、斜め誘引を検討するも資材コストや労力の面で断念。
そして、誘引にメインで使用する麻紐も価格が高騰…、これらを上手い具合に解決できる方法を探していました。



試験的に使ってみようと思ったのが、釣り用のPEラインと呼ばれるものです。
これは200m巻でAmazonでは1,000円弱、もう少し奮発して太いものを買った方が良かったかもしれないですね。


このPEラインは所謂「撚り糸」で、ナイロンやフロロに比べ、細い号数でも引っ張り強度に優れるようです。
ただ、実際手に取ってみると想像以上に滑り、従来の糸のような結び方だと簡単にほどけてしまうのです。



今回はPEラインの上部をハウス構造に、下部をイボ竹に固定し、ほぼ均一な長さにする必要があったので、端を結んで輪っか状にし、余った部分でイボ竹を縛る方法を採用しました。
イボ竹にはS字フック(100円ショップで4個入っている)+トマトフック(麻紐取り付け)と言う組み合わせで、トマトを誘引する予定です。



当初PEラインに苦戦し、固定方法を試行錯誤した事もあって、完成まで2日かかりました。
このPEラインは30kg弱の引っ張り強度があるそうなので、210cmのイボ竹を3か所で吊り、4~5株のトマトを支えるには(数値上)十分でしょう。


さて、トマトの栽培は(無加温なので)しばらく先になりますが、それまでに葉物系を一作回したいと思っています。
おそらく、チンゲンサイと(実験用の)ミニ白菜になるでしょう。
明日から土を起耕し、作付け準備に入ろうと思います。