小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

梨地農PO比較、降雪時。

雪が降りました…。
宮城でも沿岸部は降雪量が少ないので、ビニールハウスが潰れたとか、ガッツリ目の補強を入れたとか、そのような話はほぼ聞かないのですが。
ビニールハウスの被膜材である農POによって、雪の落ち方に差があると感じたので記事を書いてみます。



まず、筆者宅の2つのハウスですが、奥の方が美サンランイースター(MKVアドバンス)、手前の方が伸野果SUN-X(住化積水)。
いずれも2023年に張り替えており、手前の方が日当たりも良く、屋根の傾斜が急になっています。
以前、これらのハウスは透明タイプ農POのコーティング5+1(タキロンシーアイ)を張っており、その時は手間のハウスの方が圧倒的に早く雪が落ちていたのですが、今回は逆なのです。



こちらが伸野果SUN-X、雪の落ち方は例年と変わらない感じ。
骨の部分から溶けて、天窓は最後まで残る。



そして、美サンランイースター、天窓以外は全部落ちている。
しかも明るいのです。



最後に当地方で一般的なコーティング5+1を張ったミニハウス。
まぁ、日当たりの関係もあるんでしょうが、こっちは落ちるまで時間がかかりそうです。


ビニールハウスの被膜材は、当地方だと皆コーティング5+1のような透明タイプを張っており、梨地は昔のたばこ用みたいな認識の人が多いです。
梨地=冬に温度が上がらない、雪が落ちない…みたいなイメージがあるようで、野菜用に使う人が居ないのですね。


また、興味深い資材として、調光シリーズ(サンテーラ)のように、温度によって透明→梨地に変化する農POもあります。
高温期は梨地になって焼け対策、低温期は透明になって温度確保、と言うコンセプトらしいです。
ただ、効果がどれだけ持続するか情報が少ない上に、価格が高いので、なかなか試す勇気がありませんね…。


筆者はここ5年くらいで、ビニールハウスを周年で活用する為に複数の資材や方法を試していますが、中でも美サンランイースター(MKVアドバンス)は特にオススメ。
やはり、他人に勧める資材・手法などは、前もって自分で試す事で説得力が生まれますね。