小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

ビニールハウス用ドアの最高峰、佐藤産業「ハイブリッドドア」を紹介。

厳寒期につき、作物関連のネタが乏しいので、今回はビニールハウスのドアの話題は如何でしょう?
と言っても、残念ながら関心を持ってくれる人は少なく、当地方では殆どの人がティペットドアEX(東都興業)を使っています。



このような、縦浅と横浅が十字に組んであるドアですね。
強度も十分で施工性も良く、価格も高すぎない…定番の製品なのです。
しかしながら、ハウス部材は東の東都、西の佐藤と言われるように、西日本では佐藤産業の製品が多く使われているようです。


宮城県で佐藤産業の製品の取り扱いは少なく、取り寄せる場合も送料が割高になったりするので、筆者の周囲で関心を持っている人は皆無でした。
でも、佐藤産業には東都興業製品には無いユニークな製品、痒い所に手が届くような製品もあり、試さないのは勿体ない!とも思うのです。


前置きが長くなりましたが、今回は筆者が現行のビニールハウス用ドアで最高峰だと確信している、佐藤のハイブリッドドアについて紹介します。



佐藤産業のドアは強度が高い事で有名で、ドア枠が箱型構造のようなゴツい外観をしています。
ハイブリッドはその上位グレードと思われ、下浅はアルミ製で錆対策、下レールは泥が溜まらない32Φ丸パイプを採用しています。



下レールの丸パイプはドア枠より若干長い程度で開き留め的に作用し、専用取り付け金具で簡単に脱着する事が可能。
上レールはシンプルながら複車の滑車で動作もスムーズで、滑車自体も縦浅に取り付ける事でドア枠自体の変形を防ぐ設計のようです。
また、写真は片開きですが、両開きの場合は上レールが3分割になっており、2分割タイプで問題視された「ドアの自重での垂れ下がり」の対策になっています。
本当に細かい部分まで考え抜かれた、現行で最高峰のビニールハウス用ドアと言えるでしょう。


おそらく、欠点は価格と、片開きの場合に限り閉める際に下レール取り付け金具と下浅が接触しやすい事くらい。
後者は丁寧に扱えば、問題にする程でもない(改良は期待する)。
筆者のミニハウス、22Φ丸パイプの妻柱に取り付けるにはオーバースペックなドアでした。