春獲り用白菜、ネキリムシの防除を行う。
白菜に限らず、アブラナ科野菜で最も致命的な被害を与える害虫はネキリムシでしょう。
幼苗を株元からバッサリ→即死なので、一発終了な訳です。
ネキリムシは露地は勿論、筆者は1〜2月のチンゲンサイ(ハウス+トンネル)でも毎年被害が出ており、厳寒期であっても油断できないのです。
そこで、今回の白菜は重点的に防除しようと思いました。
ネキリムシを防除する農薬(殺虫剤)は、大きく分けて2タイプあります。
家庭菜園などでも一般的なのは、株元に散布するベイト剤と呼ばれるタイプ。
害虫の餌と殺虫成分が一体化した所謂「毒餌」で、ネキリムシを誘導→食毒作用、と言えば分かりやすいでしょう。
筆者も近年多用しているタイプの剤で、今回も白菜に使用しました。
ベイト剤はネキリエースK、デナポン5%ベイト、アクセルベイト、ガードベイトA、等があります。
デナポン5%ベイトはダンゴムシ、アクセルベイトはコオロギに登録があり、ネキリムシとの同時防除が可能とされます。
筆者が愛用しているのはガードベイトAで、他の剤に比べて登録作物が多く、白菜やキャベツの他、ほうれん草にも使用可能な点が良いと思います。
ネキリムシ以外に、(大根等で)キスジノミハムシも同時防除したい場合は、フォース粒剤、ダイアジノン粒剤5のような土壌混和タイプが使用されます。
土の中で成分が拡散し、殺虫/忌避作用を示します。
ダイアジノン粒剤5は登録作物が多く、チンゲンサイの定植時にも使える(非結球アブラナ科野菜での登録)便利な剤。
フォース粒剤は特にキスジノミハムシの防除価の高さに定評があります。
実際、ネキリムシの防除効果に関しては、ベイト剤の方が有利な感じもします。
ベイト剤は露地の場合は雨で、ハウスの場合も灌水を繰り返す事で崩れてしまうのですが、2回くらい使えば幼猫期を守り切れると思います。
ちなみに、今回はフォース粒剤とガードベイトAの二刀流です。
これで被害が出たら手の打ちようが無いですね。
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