小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

ビニールハウスの片開きドアの小技!?

冬は台風が来ないですが、日常的に風が強い気がしますね…。
当地方は内陸ではないので雪は少なめ、風もビニールハウスが倒壊する程の暴風が吹く事はほとんど無いですが。
家庭菜園や小規模農家でも、ビニールハウスのドアと強風の話題は何度か耳にするし、心配している人は少なからずいるようです。
そこで今回は、ビニールハウスのドアに関する小技を紹介しようと思います。



まず1つ目、「片開きドアが風で開いてしまう」場合の対策。


家庭菜園や、比較的古い水稲育苗ハウスでよくある、2間半(4.5m)間口のビニールハウスの場合、アーチパイプ4.5m(挿し込み30cm)だと、引き戸の両開きドアが入りません。
ドアを妻面中央に配置する引き戸の場合、1000 × 2000 もしくは 1200 × 1800のドアが1枚、片開きでギリギリ入る感じです。
また、(180cm前後の肩高の)3間間口(アーチパイプ5.4m/40cm埋め)の場合は1000 × 2000の両開き、3間半間口(アーチパイプ6m/45cm埋め)の場合は1200 × 2000の両開きが入りますが、奥行が短い場合やコストを重視する場合は(主に妻面に一方を)片開きにする例も珍しくないようです。
両開きのドアの場合、取っ手の部分に開き止めのドアロックを付ける場合が多いですが、片開きだとそうもいかず、風が吹くと開いてしまう事が多々あるのです。


筆者も最初は試行錯誤したのですが、最も安価で効果的だったのはトンネル支柱を突っ張り棒変わりにする事でした。
トンネル支柱はある程度柔軟性もあり、サイズも豊富なので、手頃な支柱をドア枠と妻柱の間に挟み込んでいるのです。



他にも、ドアを開く方向を(頻繁に吹く)風の向きと逆にする事。
これでかなりの効果が期待できるハズです。

実際、筆者もこの方法を採用後、冬期のチンゲンサイの凍害が改善したように思えます。



次に、「ドアの隙間風」の対策。


特殊な製品を除き、ビニールハウスのドアは(構造上)妻柱との間に隙間ができます。

冬場にビニールハウス内の妻面付近で作業していると、この隙間風が気になる!と言う人もいるようなのです。


ちなみに、この対策アイテムとしては東都興業製のスキガードなどもあるのですが、予算を掛けず、最も手軽な方法は「ドアのビニールの端を長めに残す」事です。



余分なビニールが隙間を埋めてくれるので、外観を妥協できれば費用対効果の高い方法だと思われます。

ただ、筆者としては、ドアが風で開かなければこの部分の密閉性は許容範囲なので、そこまで神経質になる必要はないと考えています。