住化積水フィルム「伸野果SUN-X(サンクロス)」の所感。
以前、梨地POフィルムの記事を書きましたが、
今回も同様のジャンルの製品の記事を書いていきます。
記事の対象になっているハウスは、
- 主骨 : 25φ パイプハウス
- 間口 : 5.4m (3間)
- 奥行 : 7.2m (4間)
- 軒高 : 3.45m (肩高1.8m)
- ドア : 1000 × 2000両開き(表) 、1000 × 2000片開き(裏)
- 換気装備 : 両サイド巻き上げ、レンテンソー × 2、ニューツマソー(表/裏)
- 被膜(裾を除く) : 伸野果SUN-X(サンクロス) 0.1mm厚
(間口と奥行きの比率が)真四角に近い形状の短いハウスですが、筆者にとっては長年キュウリ栽培に使用している経営資源でもあるのですよ…。
手前の方のハウスですね。
こちらは2023年の3月、住化積水フィルムの伸野果SUN-X(サンクロス)に張り替えています。
同社製品は少々高いですが、耐久性や保温性に定評があります。
筆者は昔、外張りの遮光資材で高温対策をしていたのですが、遮光しない場合と比べて収量が落ち込むので、2022年からその方法を辞めています。
しかしながら、近年の猛暑で芯焼けの発生が多かった為、梨地POフィルムを試す事にしたのです。
外張りの遮光資材は取り外しが面倒であり、張りっぱなしだと日照が不足する状況で悪影響が出る。
一方で内張り遮光は設備投資に予算が掛かり、小型ハウスでは天井が低く感じられる、など問題点もあるのです。
結局、現実的で費用対効果の高い方法が「梨地POフィルム+レンテンソー」なのかな?、と思うのです。
ドアの部分は以前の通常農PO(コーティング5+1)なので、伸野果SUN-X(サンクロス)との違いがハッキリ分かると思います。
前回取り上げた美サンランイースター(MKVアドバンス)よりも曇り度(散乱光強度)が高いですが、それでも十分明るいのではないか?と思える程です。
張り替え当時は、美サンランイースターに比べ、伸野果SUN-X(サンクロス)の方が安かったので選んだ…と言うのもありますが、高品質な農POである事は確かでしょう。
今後、経過を観察しながら比較するのが楽しみでもあります…。
さて、今年(2023年)のキュウリは資材の恩恵もあったのか、例年よりも収量が増えました。
現在は、キュウリの後作でチンゲンサイを栽培しています。
品種は2023年から導入する冬大賞(武蔵野種苗園)で、昨年までの悩みだった(厳寒期故の)凍害の軽減に期待しています。
まぁ、資材が高騰している事もあって、キュウリに使用した黒マルチを再利用しており、見苦しい格好にはなっていますが。
収益性の低い作物だけに、経費は節約節約していきたいものですね。
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