小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

MKVアドバンス「美サンランイースター」を導入。

はじめまして、農業実験屋のべるくろてーぷ改良型(id: nougyou-zikkenya)です。
このブログは2024年からはじめる予定だったのですが、本日(2023年12月19日)が大安と言う事もあり、最初の記事を書いてみようと思いました。


さて、今回の記事は、最近張り替えの済んだビニールハウスです。


  • 主骨 : 25φ パイプハウス
  • 間口 : 5.4m (3間)
  • 奥行 : 9m (5間) 
  • 軒高 : 3.4m (肩高1.9m)
  • ドア : 1200 × 2000両開き(表) 、1200 × 2000片開き(裏)
  • 換気装備 : 両サイド巻き上げ、レンテンソー × 2、ニューツマソー(表/裏)
  • 被膜(裾を除く) : 美サンランイースター 0.1mm厚


筆者が2023年までキュウリ栽培に使用していたハウスです。
これまでは、コーティング5+1 UV(タキロンシーアイ)を張っていました。



このハウスは2024年より、トマト栽培に切り替えるのですが、近年は猛暑つづき…。
その高温対策の要として、梨地POフィルムに期待を寄せているのです。

当地域では三菱ケミカルアグリドリーム(現MKVアドバンス)製品の人気が高く、イースター(0.1mm厚)は同社の中期展開向けと言う位置付け…、美サンランはその梨地タイプになります。



美サンランイースターは、外の景色が曇りガラスのような見え方をします。
通常の農POよりも散乱光の割合が多くなる為、影ができにくく、トマトの着色ムラ解消にも効果があるのだとか。
しかしながら、光線の総透過量は通常の農POに比べて遜色が無いらしく、とても明るい!
これなら、冬でも大丈夫だと思います。



このハウスは奥行が短い為、大型ハウスでよく見られる本格的な天窓は導入していません。
排熱は側面の巻き上げ換気と、東都興業製のレンテンソー × 2、妻面のニューツマソーが担っています。

筆者の周囲ではツマソー(妻窓)の効果を疑問視する声もあり、スカイペットのような天窓があればツマソーは要らない。

その方が排熱効率でも有利と言う事でしょう。

しかし、筆者の場合、天窓は後付けだったので、コスト面でレンテンソーを選びました。

レンテンソーはニュータニカンキット104(奥行きが短い + 窓が少ない場合は102でも可)で開閉するので、(手動/自動を問わず高価な)減速機を使うスカイペットより導入コストを抑えられるのです。


筆者は近年、遮光資材によって光量や温度をコントロールする事に限界を感じるようになりました。
また、遮光の有無で収量が大きく変わる事も学びました。
現時点では、「梨地POフィルム+上部からの排熱」と言う手法が、より低コストで、収量と高温対策を両立できると考えています。


それでは、来年のトマト栽培に向けて準備を開始しましょう。
お楽しみに。