小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

夏秋雨除けキュウリを定植。

例年より遅れていますが、5月8日、夏秋キュウリを定植しました。
以前の記事で取り上げた、クラージュ2(ときわ研究場)の呼び接ぎ苗です。



正直に言うと、今回の呼び接ぎ苗は質が悪いです。
天候に合わせて接木のタイミングを(適期から)早めたのもありますが、胚軸切り離しから2日遮光し、そこから時間が経っても晴天や風でガンガン萎れる個体が続出。
枯死や活着不良で定植できなかった個体も多く、ここ10年で最悪の結果と言えますね。



今回定植した苗の写真ですが、地上部が徒長気味で軟弱、根の発達は地上部の生育に対して遅く、バランスが悪いです。
これでは、定植後の活着に苦戦する事が予想されます。


それでは、圃場の準備。
キュウリはガンガン水をやるので、潅水チューブは苗の両側に設置。

バルブを付けて、畝ごとにON/OFFができるようにしています。

ハウスの中央は乾きやすいので、この方法なら、左+中央 → 右+中央、といった灌水が可能になります。



近隣では、3間間口のハウスだと「2条植え × 2」を採用する人も居ますが、筆者は「3条植え × 3」です。
また、株間は60cmとっているので、栽培密度は低い方だと思いますね。



ちなみに、ここ2日くらい、夜間~朝にかけて5~6度くらいの予報なので、パオパオのトンネルを設置して保温します。
東北地方は、5月でも遅霜が怖いのです。



パオパオは日中、日除けにもなってくれると思うので、うまく活着してくれる事を祈ります。