小型ビニールハウスで農業実験するブログ。

小型ビニールハウスによる「小さな農業」を応援すべく、農業資材や野菜品種を試して情報発信します。

2024年、最初のキュウリを接木。

売苗用のキュウリですが、本日晴れだったので急遽接木しました。
品種はときわ硏究場で、穂木はアドミラル、台木はGT-2です。


当初は断根挿し接ぎの予定で、台木を2日早く蒔いているのですが、発芽が揃わなかった事もあり、接木のタイミングが難しかったです。

胚軸が細い台木は、仕方なく断根片葉切断接ぎで妥協しました。

改めて思う事ですが、野菜の接木で最も難しいのは接木作業そのものではなく、接木適期の苗を安定して用意する事です。



この断根系の接木は、呼び接ぎよりも圧倒的に数をこなせ、活着までに必要な面積も少ないです。

筆者は温床面積が少なく、4月は特に渋滞するので、売苗用は断根挿し接ぎ→二次育苗(活着後に鉢上げする)で対処する場合がおおいです。



断根系接木の養生には、ホームセンターで売っている苗カバーで密閉し、遮光環境におきます。

温床は夜間18度に設定し、活着してきたら14度くらいまで下げていきます。

まぁ、呼び接ぎの方が初期生育も早いのですが、売ってしまえばそれまで、の苗はこの方法でOKです。